1歳半の車好き息子に「カーズ」を観せてみた。そして思ったこと。
何なのでしょう? 男の子の車好きって。
今1歳半の息子。10ヶ月くらいの頃から、気づいたら車を走らせて遊ぶようになりました。教えたワケではないんです。おもちゃ箱の中に、ゼンマイで動く「アストロカー」(頂きもの)があるのを見つけて、自らコロコロと動かし始めてました。
それからというもの、トミカを買い与え、車の絵本を買い与え、DVDを見せていたら、もうすっかり車の虜。他の絵本には見向きもしないし、あんなに好きだったしまじろうのDVDを再生した途端「……(僕が見たいの、これじゃないんだけど)」みたいな渋い顔をするのです。発した単語も「パパ」「ママ」の次に「プップー」という徹底ぶり。
息子が常に持ち歩いている絵本がこれ↓
そんな息子に、映画『カーズ』を観せてみました!
反応は…
最初の15分くらい「プップー、プップー」と指差しながら観ていたものの、その後飽きて車の本を開き始めてしまった…。まだ彼には早かったようです。
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ですが、さすがはピスサーの作品、深いですね。「昔は自然にそって道を作り、ドライブを楽しんでいた。でも今は、自然を壊して道を切り拓き、目的地までの過程を楽しむよりも、早く到着することを求めている」といった台詞をヒロイン(の車)が切なげに語るシーンで考えさせられてしまいました。
私たちの生活も、そうなってしまっているんじゃないかな…。子育てで言えば、「とりあえず“良い学校”に行かせるための塾通い」がそれにあたる気がしてならないのです。子供が自らの目的があって行くのであれば良いのだけど、目的もないまま、親に言われるままに、遊びでも研究でもやりたいことを我慢して通うのは、人生の貴重な時間や、その時間の中にある素敵な風景を無駄にしてしまっている気がする。たぶん、そのときそのときの景色を楽しみながら、自分と向き合って来た子は、目的を見つけてからの努力に掛けるモチベーションが高いんじゃないかな、そう思います。自分を知って、自分で感じて、自分で選んだ道だから。
人生80年。長いようで短いです。「未来のための今」ではなく、今を大切にすれば、人生に対する満足感は高いものになる。そう思えてなりません。
「お前は人のために何かをしたことがあるのか」という映画の中のフレーズに対しても、然り。塾で良い点を穫っても、喜んでくれるのは親だけですからね。もっと世の中を知って、その中で自分がどう貢献できるのかを考えられる人になって欲しい。
今はとにかく車に夢中なので、車に関する体験をたくさんさせてあげたいと思っています。
それにしても…パパとママ以外にしゃべる単語が「プップー」「トラック」「パトロールカー」「ブルトーザー」「ラピート」って…本当に男の子にとっての車の威力ってスゴイ!!!
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0歳から1歳半までずっと気に入っている絵本はこれ↓